林田賢（ピアニスト）

【林田 賢(Masaru Hayashida)】

1966年長崎市まれ。長崎県立長崎南高校在校中に長崎県高校音楽コンクール銀賞受賞。

桐朋学園大学演奏学科在学中、第14回長崎県新人演奏会に出演。

1986年第6回飯塚新人音楽コンクール第1位受賞。

その後アメリカの州立インディアナ大学音楽学部にて5年間研鎖を積みパフォーマー・ディプロマ終了。
在学中、当時インディアナ大学のファカルティだったフルーティストのキャロル・ウィンセンス(現在はジュリアード音楽院教授)からリサイタル共演ピアニストとして抜擢され、そのリサイタルの模様がナショナルバブリックラジオを通じて全米に放送されるなど、早くから室内楽奏者として頭角を表す。

1993年に帰国してからは東京を拠点に読売日本交響楽団やブルノーフィルハーモニー交響楽団(チェコ)の元コンサートマスター、小林武史氏のパートナーとして日本各地やフランス、オランダ等で共演したほか、様々な共演アーディストからの信頼に応えてきた。また、イギリスのイーストアングリアン国際音楽祭には度々招聘され、ロンドンシティ室内合奏団のソリストとしてモーツァルトのピアノ協奏曲を共演し、その演奏はBBCラジオでも放送された。

2012年には、メジャーレーベルから多数CDを発売している世界的韓国人チェリスト、ヤン・スンウォンからの指名を受け、韓国ロッテ百貨店主催のコンサートシリーズで共演するなど、国内外でキャリアを積み重ねた。
また、桐朋学園大学の同期であるヴァイオリンの大町滋とのユニットDUOH!(デュオー)で、CD 「Song without Words」「Vocalise」をリリースしている。

これまでにビアノを故ジョルジュ・シェぺック、故田中希代子、練木繁夫、福田伸光の各氏に、室内楽を故ヤーノシュ・シュタルケル、故ジョセフ・ギンゴールド、故フランコ・グッリの各氏などに師事。

2001年より活動の拠点を故郷長崎に移し、コンサート活動の傍、後進の指導にも取り組み、2020年度まで長崎大学教育学部音楽科非常勤講師を務めたほか、長崎県新入演奏会や、若い芽のコンサートオーディション、音の夢コンクール、ヴェルデ音楽コンクール他、各種コンクールの審育員を歴任。

2017年には長崎市内に貸コンサートホール～芸術の館～ふらっと♭2480(ニシヤマ)を開館。一流アーチストゲストに招き「匠コンサート」シリーズを開催している。ピアノ以外にCMナレーターとしての顔を持ち、地元テレビCMやラジオCM等でその声を聴くことができる。

長崎県音楽連盟理事/副運営委員長、長峰市文化振興審議会委員などを務める。